小さな嘘 NOZZE vol.5 五代さん【3】
待ち合わせ当日。
お互い仕事帰りだったのですが、五代さんはジーンズにスニーカーというカジュアルなスタイルでした。
スーツは嫌いなので極力着ないということ(やくざみたいに見えるから)、仕事が終わる時間は普段はもっと遅いけれど「今日は俺デートだから」と言って、さっさと切り上げて出てきたこと。
そんなことを話しながら、五代さんが予約しておいてくれた和食のお店に向かいました。
婚活で知り合った人と、最初にお会いする場面のことを「面接」とか「面会」とか表現したりしますが(さすがに面と向かって「面接」とは言わないのでしょうが…)、私は「面接」という表現はあまり好きではなくて、五代さんが「デート」と言ってくれたことが嬉しかったのを覚えています(でも乗り気じゃない相手からの誘いを「デート」と言われたら「馴れ馴れしい!(怒)」となると思うので、ケース・バイ・ケースですね。絶妙によそよそしい「面会」という表現が無難でしょうか…)。
お店は、カジュアルながらも落ち着いた個室。
ドバイに行く前から、五代さんの行きつけのお店で、何回か芸能人が来ているのを見た、というようなことも言っていました。
さて、ビールで乾杯して一息ついたころ、五代さんがおもむろにポケットから取り出したものは。
タバコとライターでした。
???
たしかプロフィールでは「タバコは吸わない」となっていたはず。
五「吸ってもいい?」
ま「プロフィールでは、タバコは吸わないって書いていませんでした?」
五代さんいわく、嘘をつくつもりはなくて、プロフィールを書いた時点では、数年間吸っていなかった(ドバイにいたとき、外国人は自由に吸っていいのだけれど、まあいろいろ面倒で吸わなくなった)けど、帰国してしばらくしたら、また吸うようになってしまった、とのことでした。
まりも自身はタバコを吸わないのですが、喫煙者とお付き合いしたこともあり、実はあまり禁煙/喫煙にこだわりはありません。
なので、「私はタバコ嫌いじゃないからいいけど、タバコ数かどうかは、こだわる人はこだわるよー」と言うにとどめました。
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