NOZZE【2】 結婚相談所に行ってみたのは
match.comでの活動が迷走していると感じていたある日、結婚相談所NOZZEのDMがめにとまりました。
たしか、「カウンセリング無料! ご予約のうえお気軽にお越しください」というような案内でした。
実は当時まりもは「婚活」と言いながらも、
「早く結婚したい!」
「●●歳までに結婚して早く子どもが欲しい!」
というような気持ちはなく、恋愛をしたいだけでした。
そしてその恋愛をしたい、という気持ちは、男性から求められることで、自分にはまだ恋愛をするに足る魅力があるんだと実感したい、という捻じ曲がった欲望からくるものだったのです。
けれど、これは今だからわかることで、当時は漠然と
「彼氏が欲しいな」
「いい歳だし、次に付き合う人と結婚することになるのかな」
というくらいの考えで、出会いを求めることを自分なりに「婚活」と呼んでいました。
そして、自分が「婚活」をしているということは、友達、同僚、家族など、周りの人には一切内緒でした。
元々、友達に恋愛の相談をしたり、家族に彼氏の話をしたりしないほうだったこともありますし、婚活をしていると知られたら、ガツガツしているとか、そんなにしないと彼氏もできないくらいもてないんだ、と思われるかも、という気持ちも強くありました。
そのため、match.comでイラっとする目にあっても、むき出しな男性に遭遇しても、まりもには愚痴ったり、相談する人がいなかったのです。
そこからくる心もとなさや孤独感を、当時は独り身のせいだと思い込んでいて、
「早くよい男性と出会いたい」
「出会って早く結婚して、人並みに家庭を持ちたい」
などど、元々ありもしなかった結婚願望を、自分の心の中に捏造していたのでした。