婚活は辞めました

婚活を辞めた人の日記です。

match.com ことはじめ④ お会いしてみた、その後

辰村さんとの食事を終え、家路に就いたまりもはホクホク顔でした。

電車の中で早速、お礼のメール(楽しい時間を過ごせたことと、お言葉に甘えてご馳走になったのでそのお礼)を送ると、辰村さんからも、すぐに返信がありました。

「俺もまりもさんに会えて楽しかったです!ぜひまた会ってもっと仲良くなりたいです!」

辰村さんのメールは、お会いする前からこんな感じ。いつもシンプルな文面で「!」が多い。というか、ほぼすべての文の結びが「です!」です。よく言えば、彼のおおらかな人柄が伝わってくる、よく言わなければ小学生のような…。

辰村さんとは早速、次のデートの約束をして、今度は休みの日に、梅が有名な庭園を見に行くことにしました。

辰村さんとお会いした数日後。まりもは、久しぶりにmatch.comにログインしました。当時一番hotな関係だった辰村さんと直接メールでやり取りするようになったため、ほかの方への関心が薄らぎ、罪悪感もあいまって(辰村さんに対してというより、ほかの男性に対して申し訳ない気持ちになり、やりとりするのが億劫になるのです)、しばらくmatch.comにログインしていなかったのです。それでも、ほかにもやりとりを継続(はっきりお断りしていないという意味で)している人がいたり、ログインしていない間にもアプローチをくれる人もいたりするので、約1週間ぶりに、ログインしてみたのでした。

match.comでは、自分専用のページに、直近にやり取りがあった会員の画像が一覧表示され、その会員の最近のログイン状況がわかるようになっています。その中の辰村さんの表示を見て、まりもは違和感を感じました。

辰村さんの最新のログインは、「24時間以内」になっていました。

このことにも軽い失望を覚えましたが、違和感を感じたのはそこではなく、辰村さんのプロフィール写真が変わっていたことでした。

お会いしたときのお話では、辰村さんがmatch.comに登録したのはまりもとほぼ同時期で、登録して1ヶ月弱。やりとりしている人と会うのは、まりもが初めてということでした。きっとまりもと同様、ほかにやりとりしている人がいたりもするでしょう。まりも自身も、まさに今そうしているわけですし…。

なので、辰村さんが最近もmatch.comにログインしていること自体は、予想のつくことではありました(自分のことは棚に上げてですが、このとき、もし辰村さんが、私と会った日以降にログインしていなかったら嬉しかったですけどね)。

けれどプロフィールの写真を新しくするということは、すでにやりとりしている人だけでなく、新しい出会いを積極的に求めていく、という意思が感じられます。

そして写真の差し替えについて、まりもは思い当たることがありました。

辰村さんとお会いした日、まりもは「プロフィールのお写真より実際のほうが若くて爽やかですね」と辰村さんの外見について褒めたのでした。辰村さんはきっと、この発言に気をよくし、今のプロフィール写真は写りが悪いから、もっと写りが良い写真を使えば、もっとよい反応(モテ)を得られるはず!と思ったのでしょう…。

しかし。

辰村さんの差し替えた写真は正直微妙…なものでした。

差し替え前の画像がラフながら自然な感じだったのに対し、差し替え後の写真は自撮りのキメ顔で、笑っているのですが笑顔がいかにも不自然で、無理に笑っている感じ。不器用な人が自撮り写真で上手く笑顔になれない、という感じではなくて、裏表のある人が、取り繕って笑顔を見せているけれど本心が透けて見える、というような、なんだか怖い感じなのです。まりもが写真の差し替えの経緯を知っているせいで、そんな風に見えてしまったのかもしれませんが。

そして、その写真には不自然なところがもうひとつありました。

写真に顔から首、肩にかけてが写っているのですが、画像のサイズは上半身の場合、胸から上くらいの構図がちょうどよいサイズ感なので、妙にアップになっているというか、写真サイズがぎゅうぎゅうに顔になっているというか…。さらに首の下のほう、肩の近くまで写っているのに服が見えない。なんとなく、これ裸で撮ったんじゃないかな、と思わせる写真でした。もしかしたら首元がすごく開いた服を着ていたのかもしれませんが、普通の男性の服でそんなデザインものはないので、考えられるケースは

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□ 服を着ている場合

case1:肩から落ちそうなほど、首元がだるんだるんに伸びきったTシャツで撮影した

case2:女装の趣味があり、オフショルダーのデザインの服を着て撮影した

□ 服を着ていない場合

case3:あえて裸で撮影した写真を使用し、露呈するかどうかの刺激を楽しんでいる

case4:服を着るのが面倒で、少なくとも上半身は裸の状態で写真を撮影した

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となります。*1

case1とcase4は性的な倒錯はなく、ものぐさなだけとも言えますが、ここまでものぐさかつ判断力がない(ばれないと思ってしたことがばれているわけですし)人に魅力を感じることは、まりもは無理です…。

match.comにログインしたことで、お会いした時にはわからなかった辰村さんの一面を見てしまったまりもは、辰村さんへの思いが冷める、というよりは、なんだか怖いなという気持ちになりました。

とはいえ、約束どおり、まりもは週末になると辰村さんとお花見デートに出かけて行ったのでした(続く)。

 

*1:背景から撮影場所が自宅らしいとわかるので、海水浴等で水着を着たときの写真という可能性はありません