婚活は辞めました

婚活を辞めた人の日記です。

NOZZE vol.1 一の瀬さん【3】 または男性の身長問題

一の瀬さんが待ち合わせに選んだのは、繁華街にあるショッピングモールの入口でした。

約束の時間の少し前に待ち合わせ場所につくと、そこにはすでに結構な人が。

この中に一の瀬さんがいるのかどうか、判断できません。

「着きました。白いワンピースに赤いサンダルで、入口脇の植え込みの前に立っています。」

赤いサンダルをはいている女性は付近にはいないので、すぐわかるはず。

メールを送ると、ほどなくして返信が着ました。

「僕は白いシャツにジーパン、緑のスニーカーです」

さっきからずっと、すぐ隣に立っている人の服装と一致します。

携帯を持ったまま横を向き、隣の人に

「一の瀬さんですか?」

と聞くと、やはり

「そうです。まりもさんですか?」

とのお返事でした。

ま「もしかして、ちょっと前から来られてました?」

一「いえ。今来ました」

少なくとも、まりもがこの場所に着いたときにはすでにいたように思うけど…。

後から来た相手に気をつかわせないために「今来ました」と言うこともありますが、なんとなく、自分から声をかけるのが怖くて(?)今着いたばかりで、まりもを見つけられていなかったように振舞っている、そんな感じがしました。

まあ、詮索しても仕方ない。そうおっしゃるなら、そういうことにしておきましょう…。

「そうですか? じゃあまあ、中に入って、お昼ごはんのお店を探しましょうか」

お昼時に待ち合わせて、モール内で一緒にランチする約束だったのです。

並んで歩き出して思ったのは、二人の目線がちょうど同じくらいの高さ。

まりもは女性の中でも小柄なほうなので、男性と並ぶと目線が相手の肩から顎の辺りになることが多いのです。

165cmってこんなに小さいんだ。普段接している男性が、比較的背が高い人が多くて、それに慣れているからかな。それに今日はヒールのあるサンダルを履いているし。

とその時は思った(ピュアだった!)のですが、今にして思えば、一の瀬さんはプロフィールで3cm~5cm程度、身長のサバを読んでいました。

 

★婚活ソリューション★【男性に向けて】

男性の身長サバ読みは、もう習性のようなものなのでしょうか…。

よく言われていることですが、実際、婚活で知り合う男性で「身長170cm」とプロフィールに書いている方の多くは、お会いしてみると数cm小さいように感じます。

たぶん187cmの人が190cmとサバを読んでも、本当に190cmの人は身近にほとんどいないので、気づかないと思うのですが、170cmはサンプルが多すぎて、気づいてしまいます…。

なので、すぐばれる嘘ならつかないほうがいいと思うのですが、それでもプロフィール上で170cmと申告する男性が多いのは、「女性が男性のプロフィールを検索するとき、身長170cm以上で絞り込むケースが多い」(数センチの差で自分が対象外になるのは嫌)という考えがあるからでしょうか。

実際、身長を条件に考える女性は下限を170cmにする場合も多そうではありますが。

でも、そういう女性は男性の身長へのこだわりが人一倍強いわけですから、サバを読んでも一度会えばばれてしまうと思います。

プロフィールの段階で対象外になるか、メールでのやりとりの時間を経て、会った後に対象外となるか。

結論が早いほうがいいのではないでしょうか…?

メールで仲良くなれば、会って打ち解けてお話すれば、数センチの身長なんて…とお考えかもしれませんが、そもそも数センチの身長の違いなんてどうでもいい、という身長にこだわりが薄い女性は、170cm以上という条件で男性を検索しないでしょう。

 

また、話がそれてしまいました。

一の瀬さんとの続きはまた明日。